医師からの処方経験がない者及び処方経験があっても自身で薬局来局の経験のない者をデータから除外し、薬局来局経験者は1778名、その中で現在定期的に受診している者は895名であった。院外処方賛成は、薬局来局経験者29.2%、現在定期受診者32.2%であった。院外処方の賛否に関連する要因について、薬局来局経験者を対象とし、単変量ロジスティック回帰分析を行い、副作用経験、院外薬局の利用割合、薬局受け取りに対する負担感において有意な関連性を認め、薬局定期利用者では、薬局受け取りに対する負担感のみ有意な関連性を認めた。院外処方賛否に係る評価視点のラベルをサービス評価4項目に分類し、該当しなかったラベルは2個で、院外処方賛成群の院内処方に対する「処方への医療機関と製薬会社の関係性の影響」と院内処方反対群の院外処方に対する「社会全体の医療費」であった。
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男全恵里花, 岸本桂子, 福島紀子, & 櫻井秀彦. (2017). 国民の院外処方賛否に関する評価の視点 混合研究法を用いて. 社会薬学, 36(2), 78–87. Retrieved from http://export.jamas.or.jp/dl.php?doc=06f4115706410b5d46825ce77aa4e031248dc9316e4ab47b6a7f730ff3de8151_bibtex.bib
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