本研究は,日本の大学生が 「うつ」に対してどの ような素朴な概念(しろうと理論)をもっているかについて,自由記述データに対するテキストマイニングおよびKJ 法で検討した.首都圏の313名の大学生が調査に回答した,「うつ」 という主語を用い て,文章完成法による自由記述を求めた.305 名分の自由記述の内容について3名の評定者に よるKJ 法を用いた内容整理,および形態素レベ ルに,分割してテキストマイニングを用いた内容分析をおこなった,その結果,うつの一般的な特徴 うつの人々へのイメージ,うつの特徴,うつの原因,うつの治療法についての記述がいられたみられた.うつのしろうと理論を検討することの理論的示唆について考察した.
CITATION STYLE
勝谷紀子, 岡隆, 坂本真士, 朝川明男, & 山本真菜. (2011). 日本の大学生におけるうつのしろうと理論-テキストマイニングによる形態素分析とkj法による内容分析―. 社会言語科学, 13(2), 107–115. Retrieved from https://www.jstage.jst.go.jp/article/jajls/13/2/13_KJ00008208090/_pdf
Mendeley helps you to discover research relevant for your work.