オプトジェネティックス(Optogenetics;光遺伝学)は,遺伝学的,光学的方法を組み合わせて生体組織の特異的細胞種における機能獲得,機能欠損を達成するものである.2005 年にチャネルロドプシン-2の青色光照射による神経細胞活動の高速制御が発表されて以来,神経科学の分野で爆発的 な進展と応用が始まっている.発現量の安定性など改良すべき点もまだあるが,神経科学も分子生物学における遺伝子ノックアウト法,強制発現法のような明快な因果関係を捉えることが可能なツールを手に入れ,新しい局面に入ったこと は間違いない.ここでは,その歴史も含め,現在の進展状況とこれまでの応用例について概説する.
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MATSUZAKI, M. (2012). The Front Line of Optogenetics. KAGAKU TO SEIBUTSU, 50(6), 406–413. https://doi.org/10.1271/kagakutoseibutsu.50.406
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