症例は14歳女子2人で、「ヘリウムガスを吸入したが死ねない」と自ら警察へ通報し、警察から救急要請となり当院へ搬送された。2人ともヘリウムガスを密閉状態で吸入していなかったため、身体的にも検査上も明らかな異常は認めず、様子観察目的で入院としたが問題なく経過した。第2病日に当院精神科にリエゾン介入を依頼し、それぞれ「自閉症スペクトラム障害の疑い」「抑うつ状態」と診断され、近医紹介として第3病日に退院となった。2人は自殺企図の2ヵ月ほど前から自殺の計画を立て始め、インターネットで情報を収集し、通販サイトで浮揚用のヘリウムガスを購入していた。
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杉村真美子, 竹本正明, 金澤将史, 今村友典, 中野貴明, 戸部有希子, & 伊藤敏孝. (2018). 中学生女子2人が一緒にヘリウムガス吸入にて自殺を企てた1例. 日本救急医学会関東地方会雑誌, 39(2), 275–277.
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