Studies on constituent of edible fungi. Part II. Chemical constituents of Pleurotus ostreatus.

  • KAZUNO C
  • MIURA H
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Abstract

ヒラタケについて,子実体の傘の直径が1cm以上のものと,それ未満のものとに分け,かつ傘,柄及び基部に分け,各部位について,水分,灰分,粗脂肪,遊離脂肪酸,有機酸,糖アルコール,単糖を調べた。\r(1) 水分は,1株の平均の含量は90%であり,傘の部分にやや多い傾向がみられた。\r(2) 灰分は,1株の平均は1.1%であり,傘と柄の差は特にみられなかった。しかし,子実体の小さなものに,やや多く含まれる傾向がみられた。\r(3) 無機成分は,1株の平均ではカリウムが100gあたり361mg,次いでリンが121mgと多く,またナトリウム,マグネシウムが多く含まれていた。これらの部位別含量をみると,子実体の大小あるいは部位による規則性はみられなかった。\r(4) 粗脂肪は,1株平均で100gあたり57mgであり,子実体の小さなものに多く,部位別では傘の部分に多い傾向がみられた。\r遊離脂肪酸は,C14, C15, C16, C17, C18, C18' and C18″が検出され,C18″が最も多く含有されていた。C18″は柄及び基部では50%以上を占め,傘部では32~36%程度であり,組成比に大きな差がみられた。\r(5) 有機酸は,ギ酸,酢酸,乳酸,シュウ酸,コハク酸,フマル酸,リンゴ酸,α-ケトグルタル酸,ピロダルタミン酸,クエン酸が検出された。\r1株の平均では,ピログルタミン酸が100gあたり344mgと最も多く,次いでリンゴ酸,乳酸,コハク酸等も比較的多く検出された。有機酸はいずれも,柄に多く検出された。\r(6) 遊離アミノ酸の総和は,1株の平均で100gあたり340.2mgであった。部位別に比較すると,柄の部分に多く含まれていた。\rグルタミン酸が100gあたり58.4mgと最も多く,次いでオルニチン,アラニン,シスタチオニン,チロシン等が比較的多く検出された。各アミノ酸は,部位あるいは子実体の大小により含量に差がみられた。\r(7) 糖アルコールは,マンニトールが100gあたり296mg,グルシトールが50mg検出された。部位別にみるとマンニトール,グルシトール共に柄部に多く含有され,マンニトールにその傾向が著しかった。\r(8) 単糖は,1株の平均で100gあたりマンノースが78mg及びグルコースが207mg検出された。部位別にみると,傘部に比べ柄部に著しく多く含まれていた。\r(9) 糖質の含量を柄部と基部で比較すると,柄部はグルシトール,マンノースが多く,基部はマンニトール,グルコースが多く含まれており,特にマンニトールとマンノースの含量に大きな差がみられた。\r

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KAZUNO, C., & MIURA, H. (1985). Studies on constituent of edible fungi. Part II. Chemical constituents of Pleurotus ostreatus. NIPPON SHOKUHIN KOGYO GAKKAISHI, 32(5), 338–343. https://doi.org/10.3136/nskkk1962.32.338

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