脳卒中片麻痺患者の肩関節MRIについて検討した.対象は麻痺側肩関節痛を認める脳卒中の初発症例18 例,年齢67.6±10.1 歳,男性8 例・女性10 例,麻痺側右12 例・左6 例,安静時痛4 例,他動時痛は全例に認めた.発症からMRI施行まで平均67±42 日であった.全例に異常所見を認め,上腕二頭筋腱炎や棘上筋腱損傷が多かった.上腕二頭筋腱炎は表在覚低下や肩関節外旋制限と,棘上筋腱損傷は高齢・Fugl-Meyer(FM)·Functional Independence Measure(FIM)の低点数と有意に関連していた.一人あたりの異常所見数は平均3.2±1.4 個であった.異常所見を4 個以上認める例では3 個以下の例に比べ,有意に,高齢で,発症後日数が短く,FMとFIMの点数が低いことから,有痛患者では麻痺が強いほど肩関節MRI異常を呈しやすいことが示唆された.
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Murakami, A., Yagura, H., Hatakenaka, M., Mihara, M., Tanaka, H., Hattori, N., & Miyai, I. (2009). MRI Findings of Shoulder Pain in Hemiplegic Stroke Patients. The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine, 46(12), 787–792. https://doi.org/10.2490/jjrmc.46.787
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