我が国における認知症患者は年々増加の一途を辿っ ており,2020 年には 292 万人に達するとされている1) (図 1)。 認知症は世界で最も羅患者数の多い神経疾患として 知られており,様々な予防法や治療法が研究されてい るが,有効な方法は確立されていない。認知症の原因 として,遺伝,生活習慣,食事などが指摘されている。 さらに近年では認知症,特に生活習慣病と全身疾患と の関連性が注目されており,多くの報告が行われてい る。本稿では,認知症の中でも最も高頻度とされるア ルツハイマー病の原因や治療法と共に,特に歯周病と の関連性および腸内細菌叢の観点から報告されている 内容について概説する。
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Ishida, N., Yoshinari, N., Matsushita, K., & Ishihara, Y. (2018). Periodontal disease exacerbates Alzheimer’s disease. Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (Journal of the Japanese Society of Periodontology), 60(3), 147–152. https://doi.org/10.2329/perio.60.147
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