Abstract
脳卒中や脳損傷後の中枢神経障害における上肢 機能障害は一般的に重度になるほど予後が悪く, 回復が困難とされる.また,下肢に比べ日常生活 動作への汎化が難しく,このことも回復を妨げる要 因とされる.一方,脳科学の分野では,脳損傷後 の麻痺側上肢の回復過程において,大脳皮質の使 用依存的可塑性が関連することが明らかになって いる.この知見を応用し,リハビリテーション治療 においては,constraint-induced movement thera- py(CI 療法)1, 2)をはじめ,脳の可塑性を誘導する 手法としてのニューロリハビリテーションが近年大 きく発展してきた.そして現在,上肢機能障害に 関しては,ニューロリハビリテーションの発展とと もに,さまざまな治療の選択肢と治療戦略が提唱 されている.しかし,基本的な治療の原則は運動 学習理論の応用であり,その基盤となる基礎研究 や臨床応用の歴史も知っておく必要がある.本稿 では,上肢機能障害の治療に関して,運動学習理 論の要素を豊富に組み込んだ CI 療法をベースに 論じ,これまでの知見とこれからの展望を述べる.
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Uchiyama, Y., & Domen, K. (2021). How to Consider Treatment of Upper Limb Dysfunction? The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine, 58(1), 66–74. https://doi.org/10.2490/jjrmc.58.66
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