Abstract
本研究の目的は,力発揮能力改善を目的としたトレーニングであるクイックリフト(以下 QL)動作時の力発揮特性とそのメカニズ ムを検討することである.代表的なQLであるパワークリーンを対象に挙上重量が大きい者と小さい者各6 名の動作分析の結果,最大挙上 重量が大きい者は,下肢関節最大トルクとセグメント間のエネルギの流出入量が大きく,特有の反動動作が見られた.さらに,最大挙上重 量が大きい者と小さい者各10 名の筋電図分析と動作分析の結果,挙上重量が大きい者と小さい者間の下肢関節伸展筋の筋活動度は同等で, 屈筋と伸筋の筋活動から推定した関節剛性と関節トルク立ち上がり速度は挙上重量が大きい者の方が反動動作の前後において大きな値を示 した.このことから,QL時の大きな力発揮には下肢関節の剛性を巧みに制御し,エネルギ伝達の効率化を図る必要があることが示された.
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NAGAO, H., YAMADA, H., OGAWARA, K., ARUGA, S., & KOGANEZAWA, K. (2016). Study of Force Production in Quick Lift Training Motion by Comparison between Skilled and Unskilled Subjects. Biomechanisms, 23(0), 161–172. https://doi.org/10.3951/biomechanisms.23.161
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