15歳男.建設現場で作業中に転倒し前頸部に挫創を負ったため搬送された.創部縫合後,血液を嘔吐したためファイバスコープを施行した結果,上咽頭粘膜に裂創を認め,頭蓋内損傷が考えられ脳神経外科受診となった.頭部CTで左前頭葉に高吸収域と気脳症を認め,更に,吐物内に脳組織を認めたこと,前頸部,上咽頭,前頭葉に外傷を認めたこと等から穿通性脳損傷と診断した.両側前頭開頭にて前頭骨を除去し,左前頭部硬膜の裂創と脳挫傷を認めた.デブリードマンと止血を行い,骨膜を用いた硬膜の修復を行った.更に,前頭蓋底に骨欠損を認め,側頭筋及び前頭骨外板の一部を切除,充填した.術後,髄液漏,髄膜炎の合併なく2ヵ月後に退院となった
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Wada, T., Kamikubo, T., Nakajima, M., & Abe, T. (2001). Transcerviconasopharyngeal Penetrating Brain Injury by an Iron Rod. Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi, 12(12), 755–759. https://doi.org/10.3893/jjaam.12.755
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