長野県小県郡丸子町の小中学生1719名を対象に,眼科学校健診において,オートレフラクトメーター使用による屈折検査を行い,各眼3回以上測定し,その平均値をもとに屈折分布や変化を検討した.その結果,等価球面度数は,小学校1年生+0.09D±0.61D (平均±標準偏差),2年生-0.17D±0.69D,3年生-0.33D±0.82D,4年生-0.50D±0.92D,5年生-0.62D±1.12D,6年生-0.99D±1.55D,中学校2年生男子-1.09D±1.61D,2年生女子-1.34D±1.39D,3年生男子-1.33D±1.75D,3年生女子-2.07D±2.17Dであった.乱視度数は,学年や男女差はなく0.4〜0.6Dであった.学年が進むにつれて近視化していき,標準偏差も大きくなる傾向がみられた.中学生では女子の方が近視化傾向が強かった.又,教諭の測定した裸眼視力が良好でも,屈折異常が大きくある者がみられた.以上より学校健診に屈折検査を導入することで,屈折状態をより正確に把握し適切な指導を行うことができると思われた
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Nohara, M., & Takahashi, M. (2001). Refraction Test for Elementary and Junior High School Students. JAPANESE ORTHOPTIC JOURNAL, 29, 115–120. https://doi.org/10.4263/jorthoptic.29.115
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