透析患者が将来自己決定ができない状況になったときのためのリビングウイルや事前指示書(事前指示書)の対象として適しているか検討するため維持血液透析患者(透析群)と通院する保存期慢性腎臓病(非透析群)患者に対して終末期医療に関する意識調査を行った。事前指示書を知っていたのは透析群22.6%、非透析群11.1%で透析群に多かった。機会があれば事前指示書を書いてみたい人は透析群48.8%、非透析群41.8%であった。終末期になったときのことについて誰かと話し合ったことがある人は透析群21.7%、非透析群19.8%であった。意思疎通ができなくなり回復不能と判断された際の人工栄養の希望有無いずれかの意思を示した人は透析群54.6%、非透析群22.5%で透析群に多く、透析群において上記状況での透析治療継続もしくは中止の希望を示した人は60.7%であった。
CITATION STYLE
Tsubata, Y., Tanabe, S., Ajiro, J., Tsubata, C., & Akiyama, F. (2009). Advance directives in dialysis patients. Nihon Toseki Igakkai Zasshi, 42(9), 687–693. https://doi.org/10.4009/jsdt.42.687
Mendeley helps you to discover research relevant for your work.