ターミナルケアに携わる看護師に必要な態度とは,患者やその家族から死にまつわる言葉や態度が示 されても,行為的にも心理的にも彼らから逃げずに関わり続けられることである.本論文では,看護師 がこのような態度をとるための動機づけの要因でもある?肯定的な気づき?と,態度変容過程を明らかに することを目的とした. 研究方法は,研究の趣旨に賛同を得られたターミナルケアの実践者である看護師 30名に個人面接を し,その内容を Grounded Theory Approach にて分析した. その結果,ターミナルケアの実践が辛く苦しい経験だけではなく,患者や家族との相互関係から看護 師自身が彼らからケアされるような経験でもあるといった?肯定的な気づき?が,患者やその家族から逃 げずに関わることができる態度に結びつき,この は, や や によって促されることが明らかとなった.このためタ ーミナルケアに携わる看護師に対して ができるように,これらの要因を意識化させ肯 定的に意味づけることが看護師への援助となると言える
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Onishi, N. (2009). “Positive Awareness” and Process of Attitude Change of Nurses in Terminal Care. Journal of Japan Academy of Nursing Science, 29(3), 34–42. https://doi.org/10.5630/jans.29.3_34
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