都市域の緑地を, 相観に基づいて, 森林(W型), 散開林(P型), 開放地(O型)の3つの植生タイプに分けた。これらをさらに地表の被覆状態に基づいて細分し, 全部で6つの相観タイプに類別した。これらの緑地でアリ相の調査を行い, 生物群集の維持・保全に適した緑地の内部構造について検討した。その結果, A_O層の豊富なW型の緑地でアリの種数が最も多く, 樹林地と開放的な芝地の性格を併せ持つP型の緑地がこれに次いだ。アリ類の種多様性は, 環境の多様性に左右されているようであった。
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TOUYAMA, Y., & NAKAGOSHI, N. (1994). A Study on Structure of Urban Greenery Spaces and Inhabitant Ants. Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology, 20(1), 13–20. https://doi.org/10.7211/jjsrt.20.13
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