病原体が体内に侵入すると,補体,食細胞やNK細胞により攻撃される.もし病原体がこれら 自然免疫にて排除されない場合,獲得免疫の出番となる.この際,自然免疫のもう1つの一員で ある樹状細胞が病原体を捕捉し,その情報をヘルパーT細胞に伝えることにより,ヘルパーT細 胞の活性化,増殖,分化が起こり,B細胞や細胞傷害性T細胞やマクロファージが活性化され病 原体を排除することになる.獲得免疫にてどのようなエフェクター細胞が発動されるかは,炎症 を引き起こす抗原の性質や量,炎症の場所,動員される自然免疫担当細胞の種類,局所のサイト カイン等に深く依存する.このことは本稿の前半で述べる.また本稿の後半では,免疫寛容につ いて述べる.移植免疫や抗腫瘍免疫を考える上で重要である.
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Weissenbacher, E. R., Wirth, M., Mylonas, I., Geburtshilfe, K. für, Ledger, W. J., & Witkin, S. S. (2014). Fundamentals of Immunology. In Immunology of the Female Genital Tract (pp. 3–13). Springer Berlin Heidelberg. https://doi.org/10.1007/978-3-642-14906-1_2
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