多様な品質のデータが構造化されないまま大量に流通する時代である。そうしたビッグデータの時代における学術データの流通の新たな様相と課題を説明した。多様なデータを時間,空間,意味から整理した例として,ビッグヒストリー,ビッグマップ,データサイエンスの事例を紹介し,ビッグデータの整理法について論述した。特に3.11東日本大震災以降,明らかになった重要なデータに関する課題は,結果が示された後の事後的な説明ではなく,利用可能なデータを活用した先見的な予測と対策,危機管理である。この小稿の結論としてデータの意味を基にした数理とデータ科学の根本的な課題を列挙し,今後の本格的な課題解決のための準備とした。
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IWATA, S. (2012). Big Data Era. Journal of Information Processing and Management, 55(8), 543–551. https://doi.org/10.1241/johokanri.55.543
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