昨年11月1日に開かれた日本結晶学会の総会におい て,「Orthorhombicの訳語を『直方晶系(斜方晶系)』とす る」という提案が決議された.これは会員の間で長年話 題にされてきた検討事項であったが,ようやく学会とし ての見解を明確にした.今後会員の皆さんをはじめとし て結晶に関心のある多くの方々に「斜方晶系」をやめて 「直方晶系」という用語を使っていただけることが大切 である.そこで今回の決議に至るまでの歴史的な経過を 説明したい.しかし150年以上も前の話なので,確実な 事実を示す資料は残っていない.本稿は現存する限られ た資料を調査した結果に基づいた考察に過ぎないので, 今後さらに詳しい調査が行われることを期待する.なお, 結晶学や鉱物学の著名な先生方が多数登場されるが,敬 称は省略する.
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OHASHI, Y. (2015). Alteration of a Crystallographic Term from [Shahoushoukei] to [Chokuhoushoukei]. Nihon Kessho Gakkaishi, 57(2), 131–133. https://doi.org/10.5940/jcrsj.57.131
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