37歳女性。患者は平成11年9月よりIgA腎症による慢性腎不全に対しCAPDを導入され、平成17年3月より挙児希望で近医にて体外受精-胚細胞移植(IVF-ET)が開始された。同年9月より週1回血液透析が併用され、平成19年3月に3回目のIVF-ETにて妊娠6週が確認された。以後、血液透析を週2回5時間併用し、貧血、透析量の管理が行なわれ、妊娠14週より週3回各5時間の血液透析へ完全に移行、徐々に透析量を増やし、妊娠32週に帝王切開にて2284gの健康な女児を出産、母体および出生児ともに合併症なく、血液透析を継続しながら妊娠36週で退院となった。尚、退院後、母親は育児のためにCAPDの再開を希望し、腹腔洗浄を試みたがカテーテルの注排液が不可能であったため、腹腔鏡下にカテーテルの整復術を行い、CAPDを再開することが可能となった。
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Haruyama, N., Yanagida, T., Nishida, E., Yasunaga, C., Hara, Y., Adachi, T., … Goya, T. (2010). Successful pregnancy in a peritoneal dialysis patient after in-vitro fertilization with embryo transfer. Nihon Toseki Igakkai Zasshi, 43(3), 329–333. https://doi.org/10.4009/jsdt.43.329
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