Expanding experimental social psychology into more interdisciplinary research domain

  • Yamori K
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【実験の核心】①研究者(実験者)の研究対象(被験者)に対する「組織的な働きかけ」(他の要因を均一に保った上で独立変数となる要因だけを操作し、かつ、実験操作の影響を効果的に把握するための測定網を予め計画的に張り巡らせておく)をとおして、「働きかけ」が研究対象に与えた影響を同定する。②普遍性・一般性への強い志向【実験の史学】多くの面で似ていてその一部が顕著に異なるような複数のシステムを比較することによって、それらの違いが及ぼす影響を探究する方法(柄谷,2019)【実験社会心理学研究】実社会を対象にした比較条件の設定や定量的なデータをとおして知見に普遍性を確保しようとする姿勢を導入する。また、実社会における現場研究に準じる要素―人間の実存性や社会のリアルな生態を確保するために実験室と社会との接点や回路を担保しようとする姿勢を導入する。【当事者実験】オーソドックスな心理学実験において、ある条件下に配置された被験者が、自ら、別の条件下での体験を求めたり、さらに進んで、いわゆる「追試」を被験者自身が計画したり実施すること。【長期的な視点に立って検証すること】直前・直後に実施するプレポスト・テストなど、簡便ではあるが安易な検証手段に頼ることなく、長い時間と多くのエネルギーを費やそうとも、教育対象者の生活さらには人生に対する実質的な影響を捉えるべく、より妥当な検証方法を模索すべき。【FACPモデル】基本的は、集中砲火的に研究関心が向きがちなF事例(Fatal:致命的・破壊的な)だけでなく、同時に生じているその他の事例(特にP(Potential:潜在的な)事例)にも目を向けるべき。F事例が発生する前にその同じ土地でかつて生じていたP事例やC(Critical:死活的、分岐的な)事例に注目することがF事例の発生を抑止するための鍵である。【実験研究を豊かにするためのリソース】実験室外とのリンク。【実験社会心理学研究に必要な2つの横断】①普遍性と特殊性の間の横断:「平均化」とは広義の平均値が全体を代表していると考えることであり、一般には、実験推進論の立場や量的なデータと親和性が強い。他方、「極限化」とは、個別の対象に「萌芽的に見られる動的な傾向性のベクトルの収斂する先」(大澤,2008)を捉えようとすること。平均値に近い事例においては「アイマイなままに潜在化したり、中途半端なあらわれ方をしたり、相殺し合ったりしている諸要因が、より鮮明な形で顕在化している、そのような事例」(見田,2012)で現象全体を代表させる。「特殊性・固有性」こそが、逆に「普遍性・一般性」へと反転して、前者が後者を支えるという、データの解析や考察にとって、きわめて重要な構造が認められる。「用意ある採取」(柳田,1990)とは、「特殊性・固有性」が逆に「普遍性・一般性」へと反転するような事例を「入念に選択」することが重要。②時間と空間の間の横断【実験社会心理学研究に必要な態度】自らの研究活動の前提となっている価値に対して、常に自覚的であること、そして、必要と判断したときには、それを変容させることも含めて研究活動だと位置づけること。

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Yamori, K. (2021). Expanding experimental social psychology into more interdisciplinary research domain. THE JAPANESE JOURNAL OF EXPERIMENTAL SOCIAL PSYCHOLOGY, 60(2), 63–81. https://doi.org/10.2130/jjesp.2006

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