ICUでは一般病棟以上に積極的なチーム医療活動が必要不可欠であり、その一員を担う薬剤師の役割も重要となっている。また厚生労働省も、薬剤師は医薬品の管理責任者としてのみならず、処方内容を含めた治療計画への積極的な関与を行うよう指針を発表している。このような背景より、現在報告されている文献から情報収集し、ICUに薬剤師を常駐させる必要性について考察した。ICUにおける薬剤師の介入によって、医療費削減、薬剤関連エラーの減少、死亡率の減少などの効果が多くの文献において報告されており、薬剤師は医療経済への貢献だけでなく、安全な医療の提供や患者転帰にも大きな影響を与える可能性が示唆された。本邦においても、ICUに薬剤師を常駐させ、日々の診療に積極的に介入を行えば、その臨床的意義は大きいと考えられる。(著者抄録)
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Harada, D., Uchino, S., & Takinami, M. (2014). Effectiveness of pharmacist participation in the intensive care unit. Journal of the Japanese Society of Intensive Care Medicine, 21(2), 147–154. https://doi.org/10.3918/jsicm.21.147
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