脳卒中患者135名を対象として,意欲低下の評価をApathyScale(Starkstein)邦訳版である「やる気スコア」を用いて行い,その信頼性,妥当性について検討し,客観的評価法と比較検討した.スコアの信頼性は,ρ=0.963,p<0.0001(n=20)と良好であり,問診方式と自己記入式との相関も良好であった.意欲低下の有無の判定とスコアの得点の検討から,カットオフ値を16点とした場合,最も良好な感度(81.3%)および特異度(85.3%)が得られた.客観的評価法(SKETCH)と比較して,スコアの識別能は,意欲低下,感情障害とも80.0%程度を示し,障害程度に比例して有意に高値であった.結語:「やる気スコア」による意欲低下の評価は,臨床評価として使用しうると考えられた.また軽度以上の障害を示す例において有用であると考えられた.
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Okada, K., Kobayashi, S., Aoki, K., Suyama, N., & Yamaguchi, S. (1998). Assessment of motivational less in poststroke patients using the Japanese version of Starkstein’s Apathy Scale. Nosotchu, 20(3), 318–323. https://doi.org/10.3995/jstroke.20.318
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