Abstract
20 世紀のはじめ Metchnikoff は、ヨーグルトを摂取すると、腸内に Lactobacillus 菌叢ができ、腐敗菌 の増殖を抑え自家中毒を防ぐことができると主張した。これは、「プロバイオティクス」の概念の誕生と みることができる。1920 年代に、腸から分離した菌であるL. acidophilus で発酵乳をつくることが提唱され、 1950 年代には、Bifidobacterium の使用が始まった。これまで、多くの研究者は、摂取したプロバイオテ ィクスは生きたまま腸まで達し、そくで増殖し定着すると考えているが、摂取した外来の Lactobacillus や Bifidobacterium がヒトの腸内で生残し、定着することはかなり困難であることが認められた。1970 年 代になってL. helveticus と酵母で調製した殺菌酸乳のマウスの寿命および移植腫瘍の増殖における保健 効果の研究を行なった結果、マウスに殺菌酸乳を投与すると対照より寿命が 8% 延長し、さらに、殺菌酸 乳または乳酸菌の菌体成分には投与菌数に比例して移植癌細胞増殖抑制作用が認められ、乳酸菌は死菌で あっても生菌と同等の保健効果があることが明らかにされ、筆者は、機能性食品として新たにバイオジェ ニックスの概念を提唱した。 プロバイオティクス、プレバイオティクス、バイオジェニックスなどの機 能性食品は免疫系を刺激し、ストレス・食欲・吸収などの生体制御、ならびに免疫機能や抗アレルギー作 用などの生体防御を高め、さらに、生活習慣病を抑える。バイオジェニックスは、プロバイオティクスの 進化したものとして、他のバイオジェニックスやプレバイオティクスと組み合わせ、サプリメントとして 生活習慣病予防や代替医療として利用されることが期待される。
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Mitsuoka, T. (2011). History and Evolution of Probiotics. Japanese Journal of Lactic Acid Bacteria, 22(1), 26–37. https://doi.org/10.4109/jslab.22.26
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