Endoscopic Lithotripsy for the Upper Urinary Tract Stones in the Elderly and Bedridden Patients

Abstract

高齢者・寝たきり患者の腎・尿管結石に対する内視鏡的結石破砕術について検討した。ホルミウム・ヤグレーザーを用いた経尿道的結石破砕術(TUL)を施行した232例を対象とし、65歳未満の非高齢者群144例、65歳以上の高齢者群88例であった。閉塞性腎盂腎炎を発症の契機とする比率および術前尿培養の陽性率は、高齢者群で有意に高かった。高齢者群は心血管系リスクをもつ患者が有意に多かった。さらにASA-PSにおいてclass 2もしくはclass 3に分類される患者も、高齢者群で有意に多かった。平均手術時間、合併症発症率、術後高熱は両群間で有意差はなかった。最終的な無結石率は両群で同等な治療成績であった。術後合併症はなかった。術後38℃以上の発熱は1例に認められ、敗血症を発症した。