Abstract
蝸牛生理機能はDavisのbattery theoryに代表される電気生理とBekesyのtravelling waveを起点とする蝸牛内の力学的特性の二つの側面からの解析が共同し、進歩してきた。音響機器としてみると100dBを超える広いdynamic rangeと100kHzという極めて高い周波数まで受容する特性を有する。蝸牛は(1)音情報の神経情報への機械電気変換機能、(2)周波数分析装置、(3)増幅器(active process)の三つの働きを有している。音は振幅、周波数、位相の三成分からなる。蝸牛によって分析された音の三成分は、振幅を神経の発火頻度、周波数を蝸牛神経の部位、位相は2kHz以下では蝸牛神経の活動電位の発火のタイミング、中高音域では時間による変化であるenvelope情報として、中枢へ伝えられる。詳細な知見をまじえて、これらの機能を概観し、内耳性難聴の病態を蝸牛生理機能より解説した。(著者抄録)
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Nakagawa, T. (2015). Cochlear physiology and hearing impairment. AUDIOLOGY JAPAN, 58(2), 123–135. https://doi.org/10.4295/audiology.58.123
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