Abstract
デフォルトモードネットワーク(Default Mode Network: DMN)は脳内ネットワークのひとつであるが,様々な認知課題遂行中に活動の低下を示すため,近年神経科学の分野で注目を集めている。ブレインイメージングにおいては,認知機能の神経基盤を探るにあたって,従来の構造と機能のマッピングから,最近はネットワーク間の競合や協調に注目するように観点が変化してきていると思われる。その際にネットワークを構成する領域がどのような状況で同じ活動を示し,またどのような状況では異なったネットワークの一部として活動するかという機能的異質性の問題は近年重要性を増している。これは大きな領域や,大規模ネットワークに関して特に問題になる。脳の領域と機能の間の関係は,特に連合野は,単一の領域が複数の機能に関係しまた単一の機能はそれが高次機能になればなるほど複数の領域の協調によって遂行されるという多対多の関係にある。また脳内ネットワークと機能の間の関係も一対一とは限らず,したがってある課題において同一のネットワークに属する領域も課題の状況によっては異なったネットワークに属することも考えられる。本稿ではこの機能的異質性の問題についてDMNを中心に検討する
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KOSHINO, H., OSAKA, M., & OSAKA, N. (2013). Functional Heterogeneity of the Default Mode Network. Japanese Journal of Physiological Psychology and Psychophysiology, 31(1), 27–40. https://doi.org/10.5674/jjppp.1304si
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