Abstract
黒土の一種である黒ボク土は、土壌学的に考えられていたように火山灰を母材として形成されたものではなく、ローム質土の形成と深く関連するものである。ローム質土の成因は火山活動が不可欠であるとされていたが、必要条件ではなく、風成であることが本質であることを明らかにした。黒ボク土の形成は下位ほど古いことから簿財政正接ではなく、土壌堆積生成説によって理解される。黒ボク土中の炭質堆積物であるヒュー民は古代人の野焼き等で生じた燃焼炭微粒子であることを見いだした。黒ボク土とローム質土はその中で相関して増減する微粒炭と可溶腐食の含有量が異なる風成層である。これらのことから、ローム質土のの体積に微粒炭が加わるとそれが活性炭となって可溶腐食を吸着保持し黒ボク土が形成されるという親切を提示した。更に黒ボク土以外の陸生の完新統で微粒炭を含む地層の諸堆積層を明らかにした。
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Yamanoi, T. (1996). Geological investigation on the origin of the black soil, distributed in Japan. The Journal of the Geological Society of Japan, 102(6), 526–544. https://doi.org/10.5575/geosoc.102.526
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