Abstract
Sports Medicine では 「屈曲 100° 未満外旋 10° 未満 内旋第 5 腰椎未満」としておりいまだ一定していな い治療は一般的には物理療法内服療法注射療法 などの保存療法が主体となるが治療抵抗性の場合に は患者の ADL 損失は甚大である 6) 8) このような症例 に対しこれまで鏡視下関節授動術が施行されていた が 5) 全身麻酔をかける必要がありまた感染などの 合併症も懸念される皆川は超音波ガイド下に第 5・ 第 6 頸髄神経根(C5・C6)ブロックを併用し関節 包の断裂音がほとんどしない愛護的非観血的関節授 動術を行う "サイレントマニピュレーション(SM) " を考案し その良好な成績を報告している 7) 今回我々 は皆川の報告に準じ拘縮肩に対して超音波ガイド 下 C5・C6 ブロックを併用し SM を施行したのでその 成績を報告する SM の適応は他動挙上 140° 以下下垂位外旋 30° 以 下内旋(Back reach)第 4 腰椎棘突起レベル以下の 3 項目のうち 2 項目の他動可動域制限を認める症例と したこの条件を満たしかつ 2017 年 5 月から 2018 年 5 月の間に SM を施行し6 ヵ月以上経過観察が可 能であった 26 例 26 肩を対象とした(男性7 例 7 肩 女性19 例 19 肩) SM 施行時の平均年齢は 57 5 歳 (48 ~ 67 歳) 既往に糖尿病を有する症例は 4 例 4 肩外 傷歴は 3 例 3 肩に認めた 最初にエコーを使用して頸椎の前結節と後結節の 間から出現する C5・C6 神経根をそれぞれ同定しパ ワードップラーで C5・C6 周囲に異常な血管走行がな い事を確認した次に1%メピバカイン 20㎖が入っ た注射器に延長チューブと 23 G短針をつけその針 を神経が描出されたプローブに対し平行に進め神経 根周囲に局所麻酔薬を注射し C5・C6 ブロックを行っ た約 20 分後に麻酔の効果が出現したことを確認し て皆川の方法に準じ肩関節を 90° 外転位で外旋 90° 外転・外旋位からゆっくり最大挙上・外旋位のま まゆっくり水平内転最大内転最後に最大伸展から 内旋を行い 愛護的にマニピュレーションを施行した 拘縮肩に対するサイレントマニピュレーションの臨床成績 古 賀 唯 礼 * 本 多 弘 一 * 後 藤 昌 史 * 中 村 秀 裕 * 久 米 慎一郎 * 志 波 直 人 ** 大 川 孝 浩 * <目的>拘縮肩に対するサイレントマニピュレーション(SM)の治療成績を検討した<対象と方 法>拘縮肩症例 26 肩(平均年齢 57 5 歳)に対し皆川らの方法に準じ SM を施行し経時的に評価し た<結果>術前 / 術後 6 ヵ月後の各平均値は屈曲109 25 4° /148 12 2° (P<0 0001) 外転 96 38 8° /152 9 23 9° (P<0 0001) 外旋26 4 14 3° /43 8 18 7° (P<0 0001) 内旋L5 3 3/Th11 2 7 椎体 (P<0 0001)といずれも改善を認めたまた JOA スコア40 9 9 6/65 6 9 6(P<0 0001) UCLA スコア15 9 3 9/27 3 5 5(P<0 0001) および Visual analogue scale (VAS) は VAS rest26 3 33 8/5 1 10 9(P=0 0123) VAS night38 1 33 6/4 7 8 9(P= 0 0007) VAS motion67 5 24 7/17 15(P<0 0001)といずれも改善した<結語>SM は拘縮肩 に対して有効な治療法と思われる Key words : adhesive capsulitis( 拘 縮 肩 ) frozen shoulder( 凍 結 肩 ) manipulation( 授 動 術 ) silent manipulation(サイレントマニピュレーション) * 久留米大学医療センター整形外科・関節外科センター ** 久留米大学整形外科 整 形 外 科 と 災 害 外 科 68 (3) 540~5432019-154-540
Cite
CITATION STYLE
拘縮肩に対するサイレントマニピュレーションの臨床成績. (2019). Orthopedics & Traumatology, 68(3), 540–543. https://doi.org/10.5035/nishiseisai.68.540
Register to see more suggestions
Mendeley helps you to discover research relevant for your work.