Abstract
症例は81歳の女性で,排便停止と腹部膨満を主訴に受診した.腹部CTではS状結腸が便塊により閉塞し口側腸管が拡張していたが,腸管虚血や腹膜炎は認めなかった.白血球3万/μlと異常高値であり,閉塞性大腸炎によるbacterial translocationが疑われた.全身状態が安定していたため,緊急手術待機下で下部内視鏡検査を施行した.水溶性造影剤による注腸により便塊の除去に成功し大量の排便を認めたために厳重な経過観察の方針とした.翌日の腹部CTで結腸壁の浮腫が出現したが,腹膜炎やショックをきたすことなく採血所見も速やかに改善した.第7病日の下部内視鏡検査ではS状結腸〜横行結腸まで不連続な潰瘍が多発しており,閉塞性大腸炎の治癒過程と考えられた.退院後は病状の再燃無く経過している.宿便による閉塞性大腸炎を内視鏡的に加療しえた報告は稀であり,本邦手術例との比較を加えて報告する.(著者抄録)
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FUJI, T., & NOGAMI, H. (2018). A Case of Obstructive Colitis due to Fecal Impaction Successfully Treated with a Water-soluble Contrast Enema. Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association), 79(11), 2296–2302. https://doi.org/10.3919/jjsa.79.2296
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