Development of Gender Identity Scale

Abstract

新たなジェンダー・アイデンティティー尺度を作成し、その信頼性妥当性の検討を大学生(女性205名、男性207名)を対象に行った。本尺度はエリクソンのアイデンティティ理論に基づき、性別へのアイデンティティ感覚を構成概念とした。4因子を想定して尺度構成をし、2因子モデル、4因子モデル、高次因子モデルの適合度指標を比較したところ、高次因子モデルが最も適合度がよかった。採択されたのは高次の2因子の下位に各々2つの因子が配されるモデルであった。妥当性の検討のため、性役割、性別受容、自尊心といった尺度との相関や、性同一性障害者との比較を行った。