Abstract
外来を受診した肥満患者127例に一律に防風通聖散(Bo)を投与し,6ヵ月以上服薬できた33例についてエキス剤の体重減量効果を検討した.対象例の腹力は5段階で(4)以上の強が多かったが,これは腹痛下痢などの副作用で長期投与ができなかった9例で中間(3)が多かったのに比較して,腹力の強さの点で有意に高かった.服薬後の食欲低下は16例に認められた.食欲低下例と食欲不変例の投与前の体重はそれぞれ67.1±2.5kg,75.9±2.4kgであり,推計学的有意差を認めた.食欲低下例の体重の変化は-4.8±1.0kgで,食欲不変例の-1.4±0.7kgに比較して明らかな差がみられた.血中中性脂肪値はBo投与後有意に低下した.作用機序として麻黄,荊芥,大黄,連翹,甘草によるAdrenalin β3 receptorの活性化だけでなく,大黄と山梔子による向精神作用が推測された.近年本薬に関する重篤な副作用報告がなされている.本剤の投与対象は腹力が強(4)以上が望ましく,長期投与は食欲低下が認められる例によいと思われた(著者抄録)
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ITOH, T., SENDA, S., INOUE, H., SAITOH, Y., KAGAMI, M., MATSUBARA, F., & AOYAGI, H. (2005). The Effect of Bofutsushosan on Weight Reduction in Humans. Kampo Medicine, 56(6), 933–939. https://doi.org/10.3937/kampomed.56.933
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