Investigation of mosquito control by manipulation of the physical environment in an artificial pond biotope

  • FUKUMARU K
  • OSAWA S
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1) 株式会社シー・アイ・シー 2) 日本大学生物資源科学部 摘要:水辺ビオトープの普及に向け,物理的な環境操作を行うこ とにより,薬剤や外来捕食生物に頼らない水辺ビオトープでの蚊 の発生を抑制する方法を検討した。光及び流水環境,水替え頻度 を組み合わせた実験区を設け,2021 年 5-9 月にかけて 2 週間毎 にボウフラの発生数を計数した。止水条件下での日陰の有無で比 較すると,日陰で発生数が多くなる傾向が認められた。日陰条件 で止水域~流水域で比較すると,流速が弱い程,発生数が多くな る傾向が認められた。日陰の止水域条件で水替え頻度別で比較す ると,頻度が低くなる程,発生数が多くなる傾向が認められた。 キーワード:流水,日陰,水替え頻度,ボウフラ 1. はじめに 都市域における水辺ビオトープ(創出型の水辺生態緑化空 間) づくりは, 身近な野生生物との触れ合いの場を確保する上 で有効である。 一方で水辺ビオトープは, 衛生害虫である蚊の 幼虫ボウフラの発生源にもなり得る。吸血されることで腫れ や痒み生じるとともに,マラリア等の感染症を媒介する可能 性もあり,蚊は水辺ビオトープの普及活動を行っていく上で 地域のコンセンサスを得る障害となる生物といえる。 蚊の防除法には,薬剤使用や捕食生物の導入が一般に知ら れる。 薬剤は即効性があるため広く用いられているが, 薬剤散 布が非標的生物の生息数に大きく影響する場合もあり 1) , 水辺 ビオトープ内や周囲への環境汚染が懸念される。また, 捕食生 物の導入は薬剤を使用せずに行える防除法の一つであるが, カダヤシ(Gambusia affinis Baird et Girard)に代表される ような 9) , 水辺ビオトープに外来生物を導入することは地域の 生態系保全の観点から必ずしも望ましいものではない。 そこで本研究では, 物理的な環境操作を行うことにより, 水 辺ビオトープでの蚊の発生を抑制する方法を検討した。具体 的には光条件や水の流速条件,水の交換頻度を変えることで, 各条件での蚊の幼虫ボウフラの発生状況から蚊が産卵を忌避 するような条件の把握を試みた。水辺ビオトープの創出活動 の普及に向けた基礎的知見を得るため,蚊の発生を抑制する 物理的条件を明らかにすることを本研究の目的とした。 2. 材料ならびに方法 2.1 対象生物の概要 本研究の対象である蚊は,ハエ目 Diptera のカ科 Culicidae に属するものを指す。世界には 3,520 種以上,日本には 100 種以上生息しており,疾病を媒介する蚊は主にハマダラカ属, イエカ属,ヤブカ属の蚊とされる 7) 。日本で人の生活圏に普通 に見られる蚊は 10 種程度とされ,主に昼間活発に吸血するヒ トスジシマカ(Aedes albopictus Skuse)やヤマトヤブカ(A. japonicus Theobald ) , 夜間に活発なアカイエカ ( Culex pipiens Linnè),コガタアカイエカ(C. tritaeniorhynchus Giles)等が知られている 3) 。 蚊は卵,幼虫(ボウフラ),蛹(オニボウフラ),成虫の順 に成長する完全変態の昆虫で, 気温にも左右されるが, 孵化か ら 10-15 日程度で成虫になるとされる 2) 。また,幼虫の発生 水域は蚊の種類で大きく異なり,日本の広範囲で見られるヒ トスジシマカは雨水マスや捨てられた空き缶に溜まった水等 によく発生するのに対し,コガタアカイエカは水田や池のよ うな大きな水域で発生する 7) 。 2.2 実験方法 本研究では,まず止水域における陽光及び日陰条件の比較, 日陰環境における止水条件と流水条件(2 タイプの流速を用 意)の比較を設定した。また,水替えからの時間経過に伴う水 環境の変化によって産卵・発生に差が生じる可能性も想定し, 日陰・止水条件における水替え頻度の異なる実験区も設定し た。すなわち,以下の条件の 6 実験区で調査を行った。 ・陽光/止水域/約 60 日で水替え(陽光止水 60 日区) ・日陰/止水域/約 60 日で水替え(日陰止水 60 日区) ・日陰/流水域(流速約 4.5 cm/s)/約 60 日で水替え(日陰 緩流水 60 日区) ・日陰/流水域(流速約 15 cm/s)/約 60 日で水替え(日陰早 流水 60 日区) ・日陰/止水域/約 14 日で水替え(日陰止水 14 日区) ・日陰/止水域/約 120 日で水替え(日陰止水 120 日区) 実験は日本大学生物資源科学部 (神奈川県藤沢市) 内の草地

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FUKUMARU, K., & OSAWA, S. (2022). Investigation of mosquito control by manipulation of the physical environment in an artificial pond biotope. Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology, 48(1), 137–140. https://doi.org/10.7211/jjsrt.48.137

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