アズマモグラ

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104-2 .分類 モグラの仲間は哺乳動物の内で、ローラシア獣上目 (Laurasiatheria) ・ 真 無 盲 腸 目(Eulipotyphla) ・ モ グ ラ 科(Talpidae)に 属 し て い る。 真 無 盲 腸 目 は 2001 年 の Murphy らの報告 2) 以降に設置されたまだ馴染みのない 分類群であるが、以前に食虫目(Insectivora)としてまと められていた動物の多くがその構成員である。真無盲腸 目は、一連の分子生物学的手法による哺乳動物の系統の 見直しによって、食虫目に分類されていたツパイ・ヒヨ ケザル類がヒトやネズミの属す真主齧上目へ、テンレッ ク・キンモグラ・ハナジネズミ類がゾウやジュゴンの属 すアフリカ獣上目へ移動した過程で、これまでの『食虫 目』という『分類のがらくた箱』が解体され、新たに設け られた分類群である。したがって、現在では食虫目とい う分類群は使用されず、モグラ類は、同じく真無盲腸目 に属すトガリネズミ類(実験動物のスンクスを含む)や ハリネズミ類に系統的に近い動物であり、真無盲腸目は ローラシア獣上目(イヌ・ウマ・コウモリ・クジラ・ウ シ類など)の中で、最も早くに分岐した群として理解さ れている。つまり分類系統学的にみれば、モグラはヒト やネズミよりもイヌやウマに近縁なのである(図 1) 。 モグラ科に属す動物は 50 種ほどが記載されている が、本邦にはアズマモグラを含めて 4 属 7 種が生息し ている。日本に生息するモグラ科動物の内、ほとんど地 上に出ることなく地下生活に特化した、いわゆるモグ ラ類(真性モグラ類とも呼ばれる)は 2 属 5 種で、残る 2 属 2 種はヒミズとヒメヒミズである(ヒミズ類は、地 アズマモグラ 中田 友明(日本獣医生命科学大学 獣医学部) シリーズ 実験動物紹介 1 .基本情報 和名 アズマモグラ 英名 Lesser Japanese Mole 学名 Mogera imaizumii 原産地 日本固有種。越後平野の一部を除く本州中部 (静岡・長野・石川) 以北・粟島 (新潟県) のほか、 京都府・紀伊半島・ 広島県・剣山や石鎚山(四国)などの山地に孤立小個体群が残存 飼育難度 難(ラボ内での長期飼育は極めて困難) ラボ内繁殖 不可(本種に限らずモグラ類は世界でも飼育下での繁殖例がない) 年間飼育費用 1 個体の食餌代のみで 20 万円弱(多摩動物公園での飼育例 1) より著者算出) 入手先 野外採集のみ ゲノム情報 なし※ ※北米産の半水棲モグラであるホシバナモグラ (Condylura cristata) の情報が公開されている 図 1 哺乳動物の系統分類 Murphy et al., 2001 より改変

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アズマモグラ. (2019). Comparative Endocrinology, 45(168), 104–107. https://doi.org/10.5983/nl2008jsce.45.104

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