Abstract
目的 エビデンスレベルの高い論文を探索し、批判的に吟味する過程を通じて会陰切開の適用を再考することである。方法 臨床上の疑問を明確化するためのEBNの方法論を用いて、「会陰切開・術」、「会陰裂傷」、「会陰部痛」、「新生児」のキーワードを設定し、エビデンスレベルの高い論文およびガイドラインを探索した。RCTのシステマティック・レビューである2つの論文に着目し、批判的吟味を行った。同時に、会陰裂傷を最小限にする助産ケアの知見について検討した。結果 批判的吟味を行った結果、2つのシステマティック・レビューにおける研究の問いは明確に定義されており、妥当性を確保するための必要項目を満たすものであった。これらのシステマティック・レビューから「慣例的な会陰切開の実施は、制限的な会陰切開に比べ、"会陰(後方)の損傷"のリスクを増大させる。また、"創部治癒過程"における合併症のリスクおよび退院時の"会陰疼痛"のリスクを増大させる。また、"創部治癒過程"における合併症のリスクおよび退院時の"会陰疼痛"のリスクを増大させる。"尿失禁"および"性交疼痛"のリスクを軽減させるというエビデンスはなく、"新生児の健康上の問題"が生じるリスクを減少させるというエビデンスは存在しない」との結果が導かれた。また、これまでの助産ケアの知見を検討した結果、会陰マッサージ、会陰保護、分娩体位の工夫などで会陰裂傷を最小限にする可能性が確認された。結論 女性に優しい助産ケアとして、助産師は、会陰裂傷を最小限に防ぐケアの可能性を追求すると共に、エビデンスに基づいた情報を適切な方法で伝え、女性自身が必要なケアを選択できるよう、女性とのパートナーシップを構築していくことが求められる。(著者抄録)
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TSUJI, K., OGURO, M., DOEDA, N., NAKAGAWA, Y., & HORIUCHI, S. (2006). Women-centered care in midwifery. Journal of Japan Academy of Midwifery, 20(1), 7–15. https://doi.org/10.3418/jjam.20.1_7
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