Abstract
企 画 村 井 潤一郎 ( 文 京 学 院 大 学) 企 画 工 藤 与志文 ( 東 北 大 学) 企画・指定討論 岡 田 謙 介 ( 東 京 大 学) 司 会 南風原 朝 和 ( 東 京 大 学) 話 題 提 供 樫 原 潤 ( 東 洋 大 学) 話 題 提 供 尾 崎 拓 ( 関西福祉科学大学) 話 題 提 供 竹 橋 洋 毅 ( 奈 良 女 子 大 学) 企画趣旨 村井潤一郎 学会誌に掲載される論文は,仮説の構成からデータ の収集・分析,そして結果の解釈まで,査読者の厳し い目からみて合格とされた論文である。それにもかか わらず,このようにして公表される研究結果のかなり の割合のものが,追試によって再現されないことが明 らかになり, 「再現性の危機」として問題になっている。 再現性の低さの主要な要因として, 「研究者自由度」が 挙げられている。仮説の構成においてもデータの収 集・分析においても,研究者は広範な自由度をもって いる。その自由度が,たとえば HARKing(Hypothesizing After Results are Known; 結果がわかってから仮説を立てること) や p 値ハッキング(有意な結果を生み出すためにあれこれ工 夫すること)につながり,結果として再現性の低い研究 を生んでいるというのである。 こうした問題の解決策として,日本教育心理学会第 63 回総会の学会企画チュートリアル・セミナー( 『心理 学の 7 つの大罪』から考える心理学研究法)で取り上げたこ との 1 つが,仮説やデータの収集・分析の方法等を,
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MURAI, J., KUDO, Y., OKADA, K., HAEBARA, T., KASHIHARA, J., OZAKI, T., & TAKEHASHI, H. (2023). Pre-registration Practices for Improving Replicability in Psychological Research. The Annual Report of Educational Psychology in Japan, 62(0), 280–288. https://doi.org/10.5926/arepj.62.280
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