Length and Conditions for safe insertion of a nasal feeding tube

Abstract

健康成人15名(男性10名、女性5名、平均37.9±1.5歳)を被験者として、安全な経鼻栄養チューブの挿入長さと条件について検討した。経鼻栄養チューブの挿入後の誤注入事故を防ぐため、確認手技である胃液採取を容易にするためのチューブの挿入長さの概算式として、不確実であった従来法を健常者モデルにより改変を試みた。その結果、胃液を採取するためには身長145〜180cmの範囲において「身長(cm)×0.3+100mm」の挿入長さの概算式を適用できることを統計学的に証明した。そのための経鼻栄養チューブの条件は10cmの印と1cm刻みの非透過性機能と皮膚の上からでも可視化できるチューブの付加機能が望ましいと考えられた。