Recent Trends and Future Prospects on Heat Resistant Metallic Materials

  • Takeyama M
N/ACitations
Citations of this article
10Readers
Mendeley users who have this article in their library.

Abstract

   ま て り あ Materia Japan 第56巻 第 3 号(2017) 耐熱金属材料の最近の動向と今後の展望 竹 山 雅 夫 . は じ め に 耐熱金属材料は,エネルギー,環境,経済(3E),安全安 心,持続可能な社会の構築(2S)これらに全て深く関わる非 常に重要な材料である.現在我国の総発電量の約 9 割は火 力発電で賄われている (1) .昨年政府が公表した2030年にお ける我国の電源構成(ベストミックス)は,再生可能エネルギ ー22~24,原子力20~22,火力56(石炭26,LNG 27,石油 3)である.この電源構成を基に,我国におけ る温暖化ガス排出量を2030年までに2013年比で26削減す るという目標を発表した.すなわち温暖化ガス総排出量を約 15億トンから約 4 億トン削減する必要がある.この電源構 成は,東日本大震災(以降は震災)前と比較すると,火力の割 合は変わらず,原子力の割合(震災前は約30)を下げ,そ の分を再生可能エネルギー(震災前は約10)で補うという ものである.ここで,再生可能エネルギーの中身は,約半分 が水力(揚水)発電であり,風力や太陽光などの自然エネルギ ーが 9(震災前は 1),残りはバイオマスや地熱である. 低炭素化社会を実現する上において,原子力及び自然エネル ギーの割合を増やすのは多いに結構である.しかし,資源の 乏しい我国が国際競争力を維持するためには,エネルギーの 安定供給による経済発展は不可避であり,現在の社会情勢を 考えるとそれを原子力に求めるのは厳しいといわざるを得な い.また,自然環境に左右される自然エネルギーはたとえそ の目標が達成出来たとしてもエネルギーの安定供給源とはな りえない.ベースロード電源の主役は間違いなく火力であ る.しかし,火力発電は化石燃料を熱源とするため温暖化ガ スの排出量が高い.したがって,低炭素化社会の実現とエネ ルギーの安定供給を両立させるには,発電技術の高効率化は 喫緊の課題となる.中でも,排出量が多い石炭火力の新設に は発電効率の高い設備の導入を義務づける動きがあり,資源 エネルギー庁が発表したロードマップにも,次世代高効率火 力発電における技術開発が明確にうたわれている(図) (2) . この実現には,耐熱材料の高温化,高強度化が鍵を握ること はいうまでもない. 耐熱材料の中のもう一方の柱は航空機エンジン用材料であ る.現在,世界では約20,000機の航空機が飛行しているが, 2030年には40,000機になると予想されている (3) .すなわち ジェットエンジンは今後新たに 4 万台が製造され,さら に,現用のエンジンの約 7 割がリプレースされる予定であ る.したがって,世界では,新たな高効率エンジンの開発が 行われており,そのためには発電プラント用材料と同様,材 料の高温化,軽量高強度化が求められる.我国でも,2014 年から始まった国家プロジェクト,SIP(戦略的イノベーシ ョン創造プログラム)において,重要課題として「革新的構 造材料」が取り上げられ,その重要研究開発項目としてジェ ットエンジン材料を中心とした「耐熱材料・金属間化合物」 が物材機構及び東工大を中心として行われている (4) . 著者は現在,過去60年に渡って日本の耐熱金属材料を牽 引してきた 独日本学術振興会耐熱金属材料第123委員会(産 学協力委員会)の委員長を務めており,当委員会では,4 つ の分科会耐熱鋼,超合金,先進耐熱材料・プロセス,耐環 境特性,をもって耐熱材料の発展に貢献している (5) .本稿で は 最 近 123 委 員 会 が 主 催 し た 2 つ の 国 際 会 議 「 Advanced High Temperature Materials Technology for Sustainable and Reliable Power Engineering (123HiMAT 2015)) (6) 及び

Cite

CITATION STYLE

APA

Takeyama, M. (2017). Recent Trends and Future Prospects on Heat Resistant Metallic Materials. Materia Japan, 56(3), 145–150. https://doi.org/10.2320/materia.56.145

Register to see more suggestions

Mendeley helps you to discover research relevant for your work.

Already have an account?

Save time finding and organizing research with Mendeley

Sign up for free