Abstract
急激な人口増加と世界的な生活レベルの向上に伴い, 石油を始めとし,ガス,鉄鉱石等々,資源という資源が 高騰している.現在の生活レベルを下げることなく資源保 証を図り,持続型社会を構築するには, 20世紀を支え た枯渇性資源ベースの「もの作り」から,植物資源で従 来の枯渇性資源材料を性能的に凌駕する「もの作り」を 実現する「植物材料イノベーション」が必要である. その植物材料イノベーションの基本エレメントとして期 待されるのが,すべての植物細胞の基本骨格物質であり, バイオマスの約半分を占める,高強度・低熱膨張のセル ロースナノファイバーである.セルロースナノファイバー は,もっとも基本となる単位である幅4nmのセルロース ミクロフィブリルから(図1) ,それが4本程度のゆるや かな束となって細胞壁中での基本単位として存在するセ ルロースミクロフィブリル束(図2) ,そのようなミクロ フィブリル束がさらに数10-数百nmの束となりクモの 巣状のネットワークを形成しているミクロフィブリル化セ ルロース(図3)など,様々な形態のナノファイバーを包含 する.本稿では,このほぼ無尽蔵といっても良いナノファ イバーの製造とその複合材料への利用について紹介する.
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YANO, H. (2008). III : Cellulosic Nanocomposites. Journal of the Society of Materials Science, Japan, 57(3), 310–315. https://doi.org/10.2472/jsms.57.310
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