Abstract
。 研究デザインは横断研究とし,健康教室の初回のベー スライン調査時に,自記式質問票を用いた調査を実施し た。参加者には基本属性や食品摂取の多様性,簡易版の 食事歴法質問票(brief-type self-administered diet history questionnaire:以下,BDHQ) ,さらにはフレイルに関す る質問を含んだ自記式質問票への回答を依頼した。な お,調査票の回収時には,予めトレーニングを受けた調 査員が記入漏れや回答の矛盾を確認した。基本属性の項 目では,年齢,身長,体重,飲酒および喫煙習慣,居住 状況,婚姻状況,現病歴,既往歴,医師による投薬治療 の有無,運動習慣,余暇における身体活動量,近所に親 しく話ができる人がいるか否か,過去 1 年間にのどに食 事を詰まらせた経験の有無,就寝時刻,起床時刻および 食 事 時 刻 を 把 握 し た。な お,体 格 指 数(body mass index:以下,BMI)は自己申告によって得られた身長と 体重から, 「体重(kg) /身長(m) 2 」の式で算出した。 就寝時刻と起床時刻からは,睡眠中間時刻と睡眠時間を 算出した。 食品摂取の多様性には,10項目の食品や食品群(いも 類,豆類,緑黄色野菜,海藻類,魚介類,肉類,卵類, 牛乳,果物類および油脂類)について, 「ほぼ毎日食べ る」から「ほとんど食べない」の 4 件法によって 1 週間 当たりの摂取頻度を把握して評価した。各食品群で, 「ほ ぼ毎日食べる」と回答した場合に 1 点,それ以外には 0 点を付与し,その合計点を食品摂取の多様性得点(以 下,多様性得点( 0 ~10点) )とした 25, 26) 。 フレイルの判定には,将来的に要介護状態になりやす い高齢者を簡便にスクリーニングする尺度として,新開 らによって開発された CL 得点を使用した 5) 。CL 得点は 全15項目の質問から算出され,各質問につきネガティブ な回答に 1 点,ポジティブな回答には 0 点を付与した。 合計点の範囲は 0 ~15点であり,CL 得点が高いほど要 介護リスクが高いことを示すものである。これらは「閉 じこもり」 , 「転倒」および「低栄養」の有無とその程度 を評価するものではあるが,先行研究では Fried らの定 義 10) によるフレイルを外的基準とした併存的妥当性や, 追跡研究によって日常生活動作(activities of daily living: 以下,ADL)障害,介護保険サービスの利用および死亡 をアウトカムとした予測的妥当性が示されている 5) 。そ こで,新開らの報告におけるカットオフ値を参照し,本 研究では 4 点以上の者をフレイルと判定した。
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Yoshizaki, T., Yokoyama, Y., Oue, A., & Kawaguchi, H. (2019). Association of Dietary Variety with Nutrient and Food Group Intake and Frailty among Community-dwelling Japanese Older Adults. The Japanese Journal of Nutrition and Dietetics, 77(1), 19–28. https://doi.org/10.5264/eiyogakuzashi.77.19
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