Abstract
血管ベーチェット病(BD)は,たとえ手術がうまくいっても原疾患再燃による吻合部動脈瘤発生の危 険性が術後ずっと持続するので,血管外科医には人工血管感染とともに遭遇したくない疾患の1 つである.血管 BDの概念,現時点での診断基準に関して,一般臨床医は元より,外科手術に携わる血管外科医にも十分に理解 されていない点が多い.血管BDを疑う所見としては,50 歳以下の動脈硬化を伴わない囊状動脈瘤,原因不明の 上大静脈症候群や両側下肢深部静脈血栓症,多発する表在血栓性静脈炎などがある.これらの血管病変で発症し た未診断患者の場合,血管BDは眼病変の合併が少ないので本邦の診断基準をクリアするのは困難である.診断 確定のためには,口腔内アフタと外陰部潰瘍だけでなく,関節炎の症状を聞き出すことが重要である.血管BD の確立に向けて,全国規模で症例集計して,本邦の診断基準を変えていく必要がある.
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Ishibashi, H. (2018). What Is Vascular Behçet’s Disease? Annals of Vascular Diseases, 11(1), 52–56. https://doi.org/10.3400/avd.ra.18-00002
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