Chronological evaluation of parathyroid function during long-term hemodialysis.

Abstract

10年以上観察し得た安定期維持透析患者38例を対象にc-PTHが等を各種パラメーターとして検討した.透析導入時の年齢とc-PTHとの関係では,高齢になるにつれてc-PTHが低値となる傾向が認められた.c-PTHが10ng/ml以上を二次性副甲状腺機能亢進症として検討すると亢進症の頻度は経年的に増加し,透析開始10年後には38例中17例が機能亢進症に陥った.機能亢進症に影響を与える諸因子の検討では, 1)透析期間中の平均血清Ca値が9.0mg/dl以上の群では9.0mg/dl未満の群に比し,機能亢進症が有意に低頻度であった. 2)活性型ビタミンD(VitD)投与期間が透析期間の60%以上の群では60%未満の群に比し機能亢進症が有意に低頻度であった. 3)活性型VitD投与期間と血清Ca値の間には正相関が認められた(r=0.452). 4)血清P値と機能亢進症の間には有意な相関を認めなかった