Abstract
酢酸は,生体において空腹時に脂肪酸からβ酸化により生成される内因性の成分であり,骨格筋など で生体燃料として利用される。一方,外因性に酢酸を摂取すると酢酸は容易に血中に移行し組織に速やかに 取り込まれた後, その代謝過程でAMPを生成し細胞内のAMP/ATP比を増加させてAMPキナーゼ (AMPK) を活性化させる。2型糖尿病の病態モデル動物に酢酸を継続的に摂取させると,肥満が抑制され耐糖能を改 善させる。また肝臓において脂肪合成関連遺伝子の転写量を低下させることから,酢酸は脂肪合成を抑制す るように作用すると示唆される。その他エネルギー消費割合の増加,白色および褐色脂肪組織においては脂 肪滴肥大化の抑制が見られる。以上より酢酸は空腹時には内因性の成分として生成され生体燃料として利用 されるが,摂食時に酢酸を摂取すると脂肪合成の抑制による肥満の抑制,さらに肥満に起因した2型糖尿病 予防効果をもたらすと示唆される。
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Yamashita, H. (2014). Physiological Function of Acetate. Nippon Eiyo Shokuryo Gakkaishi, 67(4), 171–176. https://doi.org/10.4327/jsnfs.67.171
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