Abstract
最近の社会環境の変化によって人々の生活のなかで手技を必要とする機会が激減していることから, 産業界はかなり以前から物造りの現場に危機感をもち, 熟練工の技能をコンピュータ制御の機械に移植してCAD/CAM技術を幅広く発展させてきた. そこで, 同様に手技によって支えられている歯科医療の将来に危機感を抱き, 産業界の進歩したCAD/CAM技術を導入し, 歯科医療の平均的な質的向上を図ることを目指して1973年より北海道大学で歯冠補綴物のクラウンの機械加工について研究開発を行ってきた. この研究の特徴的なことは, 機械加工の原点として歯の形状を感覚的なイメージではなく, 三次元の数値データとして認識することであった. したがって, その形状データを得るための計測方法の研究と, クラウンを作製するための歯冠形態を, ワックスで形作るように設計できるCADの開発が主体で, CAMは既存のNC加工機の技術を応用した. 国とメーカーの援助でレーザ計測機と, 支台歯に合わせて歯冠形状を設計できるCAD, および専用のNC加工機が完成し, これまで手作業で行われていたクラウンの作製を機械作業のみで高精度で行うことが可能となった. この研究の結果, メーカーによって歯科用のCAD/CAM装置が市販され, 実用化への道が開けた.
Cite
CITATION STYLE
Uchiyama, Y. (2001). The CAD/CAM System Is Absolutely for Dental Medicine. The Progress of Development, the Present Condition, and the Outlook in the Future. Nihon Hotetsu Shika Gakkai Zasshi, 45(3), 381–396. https://doi.org/10.2186/jjps.45.381
Register to see more suggestions
Mendeley helps you to discover research relevant for your work.