本研究は, 種々の環境作用を受ける構造物中のセメント硬化体のpH変動, 組織の変性を, 時間軸と共に追跡する一般化手法の確立を目指したものである. ここでは特に, 二酸化炭素の侵入に伴うpH低下の評価を主たる対象とし, 二酸化炭素の移動・平衡, 反応に関与する物質の解離・イオン平衡, 炭酸化反応に対してモデル化を行った. また, 各現象の数量化に用いる空隙構造, 内部水分状態, 水和生成物量・種類等は, 熱力学モデルと連成解析システムによって得た. 提案手法により, 異なる養生条件, 環境条件及び配合に対して, 炭酸化進行現象が統一した枠組みで追跡可能になった.
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ISHIDA, T., & MAEKAWA, K. (2000). MODELING OF PH PROFILE IN PORE WATER BASED ON MASS TRANSPORT AND CHEMICAL EQUILIBRIUM THEORY. Doboku Gakkai Ronbunshu, 2000(648), 203–215. https://doi.org/10.2208/jscej.2000.648_203
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