Abstract
日本各地の河川堤防や河川敷において,アブラナ 属(Brassica)の植物が定着して優占し,春季に一斉に開花 する群落が見られている。また近年,穀物輸入港の周辺の路 傍で"外来ナタネ"の定着・自生が確認されている。日本で は以前からアブラナ属の自生種に対する誤同定が多い状況が 続いており,分布や生態に関する実態の正確な理解を妨げて いる。日本におけるアブラナ属,とくにアブラナとセイヨウ アブラナ,カラシナの 3 種について概説し,その形態的・生 態的な特徴を示した。さらに,2000 年以降に出版された主 要な帰化植物等の図鑑と,図や解説のある主要な地方植物誌 におけるアブラナ属の掲載状況を検討した。主要な専門書 (図鑑等)において,栽培種と認識されているアブラナが掲 載されていない,あるいは誤りを含む記述がされており,そ れがアブラナをセイヨウアブラナとして誤同定され続けてい る主因と思われる。今後,アブラナ類の調査について,正確 な種同定に基づいて再検討した上で,影響の再評価がなされ るべきである。
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Nakayama, Y., Goubara, M., & Asai, M. (2022). Identification of Brassica species found naturally in riverine environments. Journal of Weed Science and Technology, 67(1), 31–43. https://doi.org/10.3719/weed.67.31
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