Abstract
1990-98年の9年間の震源データをもとに,地震活動と地質構造の関係を考察した.地震活動の高い地域は,神奈川山梨県境,箱根火山カルデラ内に分布し,それぞれ丹沢山地の隆起運動や箱根火山の火山活動に関連していると見られる.古期外輪山東部では地震が深さ10-20kmに発生しており,震源の深さは中央火口丘から山麓東部にむけて徐々に深くなっている.これは火山の熱的構造を反映しているものと見られる.伊豆半島の衝突によって形成された足柄山地や,断層で囲まれた大磯丘陵,湯河原,多賀などの第四紀火山では,地震活動は想定的に低い.また,神縄,国府津松田断層などの活断層付近では浅い地震は観測されていない.
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Tanada, T. (1999). Seismicity at Northwestern Sagami Bay. The Quaternary Research (Daiyonki-Kenkyu), 38(6), 461–467. https://doi.org/10.4116/jaqua.38.461
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